君がくれたぬくもり
第18章 元カノの存在
あの出来事から数日。
陽菜はバイトもなく暇な生活を送っていた。
怜香もほとんど帰ってこないし、
光くんも大和さんも住み込みで働いてるみたいだし、
岳も日中は仕事でいない。
「はう…」
陽菜はソファでごろごろするくらいしかできない。
この暑い中出かけるのも嫌だ。
家事もできないし…
特に趣味があるというわけでもないし…
「暇だよぉー…」
クッションを床にたたき付ける。
早く岳帰ってこないかな…
そう思っていた時だった。
“ピーンポーン”
滅多に鳴らないインターホンが鳴る。
「……?」
お客さん?
誰だろう。
“ピーンポーン、ピーンポーン”
鳴りつづけるインターホン。
「はいはい今行きますっ!」
陽菜は玄関に走った。
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