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「あ、ありがとうございます。」



万里は『これで終わり？』と不満と安堵で複雑だったが、そんなのは一瞬。

小柴はブランケットの上から覆いかぶさって、万里の唇を覆う様にキスをした。

万里はびっくりするものの、ブランケットを胸の上で強く握り硬直していると、小柴は下唇を吸い甘噛みすると、耳を舐めてそのまま首筋に這って行く。



「はあ！！…ん、会長…くすぐったい。」


「…まったく、色気がない。」



そう鼻で笑う小柴の唇は、万里の鎖骨にキスを落としていた。

小柴は万里の手を握り、力で引き剥がそうとするが、恥ずかしさでそれ以上耐えられない万里も必死に腕に力をいれていた。