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トライアングル・ラブ

第29章 変えられぬもの



「…姫奈、ミス・プリンセスおめでとう。」


ゆっくり口を開け、ゆっくり言葉を発する裕也。

その言葉をこんな間近で、最高の場所で、最高のシチュエーションで裕也に言ってもらえるなんて。


裕也は私に歩みより、私の頭に優しくティアラを乗せた。


「…あり…がと!」


私は裕也に泣きながらも笑顔を見せた。

今一番笑顔を見せたい人。
それは裕也だから。

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