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倫は東京に帰ってきた。（藤原…俺、働くよ。）

倫は初めて履歴書を書いた。

表参道に大きなカフェがあった。

「中学しか出てないんですね。…」店主は言った。
「はい。でも…料理が好きで…」倫は言った。
「ここはカフェだが修行は厳しい。大丈夫かね？」店主は言った。そして

「じゃ、中に入ってオムレツを作ってみてくれ。それで決めよう。」と言った。

オムレツ！
倫は動揺した。大丈夫だろうか。藤原に教わった通りに上手く出来るだろうか。

倫は店の厨房でオムレツを作った。
店主が、何でも自分の創作で作っていいと言った。だから倫は、極シンプルなオムレツに、トマトのブルスケッタを添えて、最後にイタリアンパセリを散らした。
店主は「見た目はいいな。後は味だ。」倫はドキドキした。

倫は固唾を飲んで店主の反応に奮えていた。