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裏・恋のハードル高し!!

第11章 始動

「言ってないんだろ?俺は言うよ?ミラと前みたいに仲良くしたいんなら、別れろ。」



無言のチカにそう言って電話を切った。

チカは知らない。
自分の彼女がミラに牽制して来た事を。

言ってもイイけど…
それで別れたんじゃなんの意味もない。



ミラを好きだから別れた



それじゃなければ、ミラとねじれた関係は…
ミラの気持ちをもう一度チカには向けるのは難しいと思う。


だって…
ミラはチカを好きで、なのにお前が彼女なんか作ったから。

ミラがブチ切れするのもわかるし。
今頃…凹んでんだろうな。


俺はその手でミラに電話を鳴らす。
少し鼻声で出たミラは、「鼻が詰まっただけ」と言ったけど、泣いた事くらい長い付き合いの俺には丸わかりなのに。

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