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裏・恋のハードル高し!!

第8章 切り替え

「ポーチぐらい持てよ。…だから女扱いされねーんだよ。」



平然を装いそう言うと、さらにしょぼくれた顔をした。


渡されたグロスはCMで見た事のあるグロスリップで、女子のポーチに入っていたチューブ型ではない。


メイク用品というよりも、ちゃんとした大人の化粧品で、それをペンケースにって…幼馴染としても情けない。



俺から目を背けるミラの顎を掴み、自分に向けさせてグロスを塗った。



コレが電車の中で、混雑や大きな揺れで、事故みたいにキスでも出来たらいいのに。

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