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裏・恋のハードル高し!!

第8章 切り替え

顔に出やすいミラは、情けないほどの表情をして、最近身について来た『身だしなみ』にも気が回らない様子。


だから、もう一度塗ってやろうと思ったんだ。



なのにこの女!!



豪快にカバンの中を引っ掻き回したと思ったら、ペンケースからグロスを出して来た。


俺のため息はミラの前髪を揺らすほど大きく、ミラがゆっくりと顔を上げた。


いつも満員電車の中ではくっついて乗ってるから、近い距離にも何の抵抗もないけど、それでも毎回ミラに顔を上げられるとドキドキする。



特にあれだ。
あんな写メを送ってくるから。

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