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これが私の仕事

第2章 第一夜

私は森に居る。
最後の記憶は望月に返した。
も「ぐっ……はぁ…う…うぅ……」
自分の最後を思い出して居るからだろう。
いつもより苦しそうだ。
も「ルナ…ありがとう。だいぶ気が楽になった。」
私『そうか。そろそろ成仏する頃か。』
も「そのようだな…そういえば契約が有ったな。私に何を聞きたい??」
私『それは。今から05年前、住宅街で火事が有った。その時、そこに男の子と女の子が居た。女の子は助かったが男の子は…助からなかったらしい。お前はそれを知っているか??』
も「……知らない。しかし、火事が有ったのは知っているが、人が居たのは知らなかった。それに私はもう死んでいたしな…」
私『そうか…ありがとう。』
も「役にたてず悪いな。」
私『いや。かまわぬ。』

私は鎌を出す。死に神の鎌だ。
も「それは??」
私『これは死に神の鎌だ。これでお前を結びつけている鎖を切る。』
そう言ってから私は望月とこの世を結びつけている鎖を断ち切る。
スッ…パキィン……
鎖が切れ望月の体が透け始める。
も「あぁ…楽になった…ありがとう。」
望月はお礼を言ってから
消えた。

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