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これが私の仕事

第2章 第一夜

~記憶~

くそっ。あいつに裏切られた。
私はどうしたら良い……
私はあいつに……
病院は…どうなるんだ……
あの患者が、家族が私を訴える。
私の病院を訴える。
でも、もうどうでも良い。
私は最後のウイスキーを喉に流し込む。
そして、
……森に着いた。
深夜02時位だろう。
月が出ていても薄暗い中私は自分の死に場所を探す。
そして、私は一本の木に目を付けた。
その木だけ何故か真っ黒で、古ぼけているように見える。
ウイスキーでベトベトの口元を拭う。
私はその木にネクタイを結びつける……そして…
首を…………吊った。
酔いが…覚め…て…苦しい……早く死んでくれ。
死にたくない……最後の…最後で……早く…死んでくれ…

ザァ…………
景色が戻る。

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