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極上年下彼氏

第51章 出発

***理人side***

俺の車の助手席に朱美がいる。


黒いサラサラした髪を少し開けた窓からの風でたなびかせ、首筋が見え隠れしている。


これは夢かと思ってしまう。


もう朱美は少女の面影もない。


俺が想像するよりずっと美しい女になった。


朱美の全てが怖いくらい色っぽくて俺の気持ちをかき乱す。


朱美は強くて正直で何事も真っ直ぐにぶつかっていく女だ。


俺が初めて朱美と出逢った時からそれは変わらない。


そんな朱美が少年の頃カッコ良く見えた。


負けると分かっている試合でも決して諦めずチームを励ます姿は今も俺の心に焼きついている。


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