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極上年下彼氏

第50章 理人の決断

ここまで由香を追い詰めたのは間違いなく俺の行動のせいだ。


でももう俺の手には負えなかった。


翌日、仕事を休み由香を病院へ連れて行った。


俺は専門医に全てを話した。


由香の事、俺の事、俺達がこうなった全てのいきさつを。


少し心が軽くなった。


由香は入院する事になった。


俺の傍にいる事は危険だと主治医が判断したからだ。


俺は内心ホッとした。


自分が悪いのに、ホッとしたのだ。


病院から出る時、由香は何度も俺の名前を呼びながら泣き叫んでいた。


それなのに、俺は一度も振り返らなかった。


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