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極上年下彼氏

第20章 修学旅行1

「東君…やめて」


東君が抱きしめる力は強くてふりほどけない。


東君の爽やかな柑橘系の香りと潮の香りが重なって、一瞬頭の中がクラッとした。


「今だけ、ほんの少しだけ…僕を彼氏と思って構わないから。このままでいさせて…」


無理だよ。

この香りは東君の香りだ。


「東君…」


もしかして泣いてる?どうしょう…


でも断らなきゃ。


そう思った時、東君は腕を緩めてくれた。

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