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Memory of Night 番外編

第5章 美少女メイドを捕まえろ!


「晃……っ」


 ぎょっとしてすぐにその手を振り払おうとしたが、晃は構わず宵のそこを握りこみ、やわやわと揉みしだいてくる。

 宵は晃の手を掴んで引き離そうとしたが、びくともしなかった。


「ん……」


 微かに洩れた小さな声を、晃は見逃さなかった。

 布越しにでもはっきりとわかる、晃の手の感触。同時にもう一方の手で太ももを撫でられ、背中にぞくっと電流のようなものが走る。

 ご奉仕という単語の意味を、ようやく悟った。

 確かにこのゲームの景品の一つは宵であり、捕まえればメイドにご奉仕させることができる、という妙なルールもあったけれど、それはあくまで宵を捕まえ、クラスに連れていってからの話だ。今ここでなんて、そんなのおかしすぎる。


「おまえ……何盛ってんだよ。こんなとこで。ゲームはおまえの勝ちなんだから、さっさとクラス連れてけよ!」

「だから、その前にご奉仕してって言ってるだろう?」

「いや、だからなんでそうなる! 順番逆……んん」


 ひときわ強く揉まれ、声が上ずる。壁際から抜け出したくて晃の胸を押したが、思うように力が入らない。

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