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「宵が俺を欲情させるから悪いんだよ。我慢できなくなっちゃうじゃん」


　当然のようにまた人のせいにする晃に思わず何様だよ、と突っ込みたくなる。自分勝手なセリフを平然と吐きながらも、晃はいたわるように宵の髪を撫でていた。

　首筋にキスを降らせながら、宵の体を再度強く抱きしめる。


「あ……」


　繋がったままの下腹が、脈動を始める。

　晃は宵のものをやんわりと手のひらで包み込み、丹念に蜜をなすりつけた。

　後ろを割り開かれる痛みと前をこすられる快感がないまぜになって、目の奥がゆらゆらと揺れる。

　自分の喘ぎ声と晃の息遣いが浴室の壁に反響していたが、それすらもう宵の耳には届かなかった。

　晃は宵の中に全てをおさめ終えると、ゆっくりと動き始める。


「ん……、あ……あんっ」


　同時に胸や敏感な場所を刺激され、宵も晃のものをいっぱいに締め付けていた。


「……っ、イキそう。宵も一緒にイこう」


　耳元で響く晃の声も、いつもよりも湿っぽい。

　中で、晃のものが弾ける。

　奥に叩きつけられる感触と晃の指に導かれ、宵も三度目の白濁を放っていた。