
素直になれたら...
第10章 *空白の真実
「どうしていつも聞くの?」
『ごめん...』
「聞かないでよ、聞いたらヤダ...」
こーくんの顔が近づく...
恥ずかしくてうつむくと、
チュッ...
こーくんは、私の髪にキス。
顔を上げた瞬間、
こーくんの震える唇が私の唇を塞ぐ...
目を閉じて、しがみつく。
唇が離れると恥ずかしくて、
こーくんの胸に顔をしずめる。
こーくんは、優しく私の背中をさする...
温かい腕の中。
もう一度、こーくんのことを信じてみようと思った。
いや、違う。
やっぱりこーくんのことが大好き。
騙されてもいい。
こーくんと一緒に居たい。
そう強く思った。
