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クリ…ポチ

第1章 クリスマスの夜は…


 12月24日水曜日。
 わたしはいつも通りに仕事に行き、いつも通りに普通に残業をして…
 午後10時過ぎ…
 いつも通りに駅前のコンビニに寄って帰宅した。

 そう…いつも通りに…………
 それはクリスマスだろうと『クリぼっち』のわたしには関係がない。

「ふうぅ…」
 マンションのエントランスをくぐり、そんなため息を吐き、郵便ポストをチェックすると……
「あっ」
 中に、某大手通販サイトのハンディサイズの箱が入っていた。

「きた…わ」
 思わず心が昂ぶる。

 そして2日前に、ふと、ChatGPTに問いかけた答えが脳裏に蘇ってくる…

……………………「クリぼっち」かぁ…
 ちょっとだけ寂しく感じちゃいますよね🎄
でも、一人だからこそできる“ご褒美クリスマス”にしちゃうのもアリですよ。
たとえば――
好きな映画やドラマを一気見する。
ちょっと良いコンビニスイーツやケーキを買ってくる。
温かいお風呂にゆっくり浸かって早めに休む。
自分にクリスマスプレゼントをする。
無理に「特別」にしなくても、自分を労わる日にできたら十分です……………………

 そう、これはわたし自身へのクリスマスプレゼント。

『クリぼっち』の夜を楽しむんだ…

 まずはゆっくりお風呂に入り…
 ちょっと高いコンビニスィーツを堪能し…
 いつもの缶ビールではなく、安いけどクリスマスらしくスパークリングワインを飲み…

 そして…
 自分へのクリスマスプレゼントを開ける。

「うわぁ……」

 それは…
 それに『ポチ』っとボタンを押す。

 ヴーーーーー…………
 すると小さな振動音が…
 わたしの心を震わせてくる。

 そうそれは、いわゆる『オトナのオモチャ』バイブというアイテム…
 しかも最新式。

 一人の夜を慰めてくれる…
 そう、『クリぼっち』の夜を慰めてくれる…
 ううん、『クリぼっち』の夜を愉しませてくれる。

 ポチっとボタンを押す…
「あ、うぅ……や、ヤバい……わ……」
 ヴーーーーーー………
 そしてわたしのクリをもポチっと押してくる。

 クリを………ポチっと………

 クリぼっちに…

 メリークリスマス🎄💓

             fin💕




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