誕生日
第1章 誕生日
「お誕生日おめでとう!」
私はみんなの誕生日を祝うのが好きだった。
両親、友達、彼氏、会社の人の誕生日に必ずプレゼントを渡していた。
それは自分にとっては当たり前のことで、また自分の誕生日も祝ってもらえるのが当たり前だと思ってた。
「毎年毎年、ほんとよくやるよね〜」
「あ〜あの子ね」
「最初は嬉しかったけどさ、正直もうええわと思った。プレゼントも全然好みじゃないし」
「わかるー。で、あげたんだから自分の誕生日も祝ってくれるよね?みたいな押し付けがねー」
「別に祝ってくれなくていいし(笑)」
「なんなら、金くれよだよね(笑)」
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