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O……tout……o…

第1章 おとうと

 18

 まさか、この先の禁断の関係の第一歩になるなんて考えもせずに…
『さぁ、わたしに見せて…』
 ただ本当に…
 興味津々なだけであったのだ。

「え、あ、あ、う、うん…」
 そして覚悟を決めたように…
「は、はぁ、ふうぅ…」
 と、吐息を漏らし…
 恥ずかしそうに股間を露にする。

「あっ」
 しんちゃんのイメージとは全く違う、似つかわしくない大きさのアレが…
 
 うわっ…
「す、すごい…」
 それは…
 初めての衝撃。

「こ、こんなに…」
 しんちゃんはもう完全に、大人のカラダなんだ…
 わたしは目が離せなくなってしまう。

 そして、覚悟を決めたかの様に目を閉じ、握り、ゆっくりとシゴき始める…

『握って上下に動かすらしいのよ…』
 先輩の声が脳裏に巡る。

 そ、そうやるんだぁ…
 いくら事前に話しを聞いていたとしても…
 AVを見てある程度は理解はしていたのだが…
 初めて見るこの目の前の光景に、わたしはすっかり興奮し、胸を高鳴らせ、オンナとして、いや、メスの本能からなのだろう…
 カラダの奥がズキズキと疼き始めてきていた。

「ぁ、ぅ、ぁ、ぁぁ…」
 上下に手が動く度に、小さな喘ぎを漏らしてくる。

 うわ、なんか気持ち良さそうかも…
 しんちゃんは目を閉じ、やや斜め上に顔を上げ、ゆっくりと上下にシゴき続けていた。

「ぁ、ふ、うぅ、ぁぁ…」

 すっかりわたしも夢中に魅入ってしまっていた…

 すると…
「あ、ぁ、あーちゃぁん…」
 その声が引き金に…

「ああっ、うっくぅ」

 わたしは無意識に…
 自らの指先を、しんちゃんの指の上に被せ、握ってしまった。

「あっ、うっ、うわぁっ」
 と、その時…
「うわぁっ、っくぅっ」

「えっ、きゃっ」

 なんとビクビクっと震えたかと思った瞬間に…

 熱く、白い液体が、おびただしい量を…
「あっ、あぁっ、っくうぅぅ………」
 ドクドクっと、吹き出した。

「えっ、あぁっ、きゃぁぁ……」
 そしてわたしの顔にも吹き掛かってきたのだ。

「あぁ……………」
 しんちゃんは、そう喘ぎを漏らし、恥ずかしそうに下を向き…

「…………………」
 わたしはこの初めて見た、男子の射精という生々しさに驚いてしまっていた。

「あ……」
 だが、顔に掛かった精液が、ツーっと頬を流れ…
 ハッと、我に返る。


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