無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

真希です

お元気ですか
先日は楽しい時間をありがとうございました
来月から出張でそちらに行くことになりました
３カ月から、長くて4ヶ月ぐらいの予定です
皆様にお会いする機会等は今のところ考えておりませんが
お爺様には会いにお邪魔する予定をしています

また、お話する機会がありましたら嬉しいです



あの朝、目が覚めると真希はもういなかった

ーおはようございます
昨夜はありがとうございました
またこちらにお越しの時は連絡いただけたら嬉しいですー

メモが残っていた

しまった、と思った

真希の連絡先が分からない。
昨日、居酒屋で名刺を渡した時、真希が電話番号を言おうとしたタイミングで
近くのテーブルで酔った客がビールを派手にこぼした騒ぎで聞いていないままだった
共通の知り合いは身内ぐらいだ
義母の瑞穂は知っているだろうが聞く理由がない。。。

連絡できたら、今夜また会えたかもしれない、
真希からの連絡が来るのかも。。。
仕事の合間、考えていたが、連絡は無かった

あのコとは縁があるんだか無いんだか。。。
縁って妻帯者の自分が言えるのかって事だが

理性で考えるなら彼女に連絡するのはまずい
あれは一夜だけのことだ
割り切った大人の男女の夜の遊戯だったと思うべきだ
遊戯の相手はいくらでもいる。。
だが。。。
真希はきっと分かってるはずだ
もう初心な子供では無い。。。
大体今、男は居るんだろうか、それすら不明だ
１夜の遊び、と思っているのかも。。。

半年経って向こうから来た連絡だ
あの夜の匂わせもなく事務的過ぎる内容だ
単なる社交辞令の範囲かもしれない
同じ街でしばらく暮らすのだから。。。
顔を合わせることもあるだろうと送ってきたのかもしれない
連絡を返すぐらい。。。