ふたりは似てる
第3章 暑熱順化の頃
まさかの事が起こるんだよなあ、彼女とは。。
雅也は携帯を置くと、窓の外を眺めた
下の娘と関わってしまった
偶然新幹線のホーム、5年ぶりの偶然見かけた真希の姿に声をかけてしまった
ーほんとは夕方の新幹線でだったんだけど
雪と大雨で遅れちゃったの
やっとこんな時間に帰ってこれたの
ニッコリしながらビールを飲む
ああ、もう酒が飲めるんだ
2人で入った居酒屋は席同士の仕切りもなく賑やかだった
他愛のない話ばかりだが楽しい
あっという間に時間が経っていた
真希はよく笑いよく話した
ーへぇー、社長さんになってたの知らなかったぁ
すごぉい
少し酔ってきたのか、ほんのり上気した頬と目尻はピンクに染まっている
仕草の端々に大人の色気が漂う気がした
隣の大学生っぽい二人組がチラチラと彼女を見ているのに気が付くと不愉快な気分になった
なんだか無性に腹が立つ
真希が指でつまんでプチトマトを口に入れる
ちょっと覗いた舌先が赤い
ノーメイクなのに朱に色づいてる唇が艶っぽい
学生がまた真希をチラチラ見ている気がした
見るな、おい。。。
あぁ、思うとこれがスイッチだった、かも
ーそろそろ出ようか
2人で居酒屋を出ると駅に戻るため歩き出す
ー明日帰るんですか
ーそのつもり
打ち合わせ次第では分からないけど
ー忙しいんですね
その後のことはよく覚えがない
偶然手が触れて
触れた手を自分が離さなかったような気がする
2人でタクシーに乗りホテルに行った
タクシーの中、無言だったのは酔いのせいだったのか
それとも後悔なのか
気が進まないのか
だめだ、と思いながら欲望がこみ上げてくる
部屋に入っても真希は無言のままだった
ずっと窓から外を眺めている
なんとなく気まずい
先にシャワー浴びてくるよとだけ声を掛けても窓の外を眺めてる彼女は無言だった
軽く食事でも、と誘った時の真希の顔は困惑の表情が一瞬浮かんだ気がする。。
帰るかな。。。。
彼女が帰りやすいように。。。
無理強いする気はない
シャワーの水音で部屋のなかの気配は分からなかった
そのほうがいい。。。
シャワー止めてバスタオルに手を伸ばしたときバスルームの扉が開いた
彼女が全裸でゆっくり入ってきた
手で乳房を隠しうつむき加減の顔は紅潮していた
全身が熱くなる
ー外で待ってて。。。
雅也は携帯を置くと、窓の外を眺めた
下の娘と関わってしまった
偶然新幹線のホーム、5年ぶりの偶然見かけた真希の姿に声をかけてしまった
ーほんとは夕方の新幹線でだったんだけど
雪と大雨で遅れちゃったの
やっとこんな時間に帰ってこれたの
ニッコリしながらビールを飲む
ああ、もう酒が飲めるんだ
2人で入った居酒屋は席同士の仕切りもなく賑やかだった
他愛のない話ばかりだが楽しい
あっという間に時間が経っていた
真希はよく笑いよく話した
ーへぇー、社長さんになってたの知らなかったぁ
すごぉい
少し酔ってきたのか、ほんのり上気した頬と目尻はピンクに染まっている
仕草の端々に大人の色気が漂う気がした
隣の大学生っぽい二人組がチラチラと彼女を見ているのに気が付くと不愉快な気分になった
なんだか無性に腹が立つ
真希が指でつまんでプチトマトを口に入れる
ちょっと覗いた舌先が赤い
ノーメイクなのに朱に色づいてる唇が艶っぽい
学生がまた真希をチラチラ見ている気がした
見るな、おい。。。
あぁ、思うとこれがスイッチだった、かも
ーそろそろ出ようか
2人で居酒屋を出ると駅に戻るため歩き出す
ー明日帰るんですか
ーそのつもり
打ち合わせ次第では分からないけど
ー忙しいんですね
その後のことはよく覚えがない
偶然手が触れて
触れた手を自分が離さなかったような気がする
2人でタクシーに乗りホテルに行った
タクシーの中、無言だったのは酔いのせいだったのか
それとも後悔なのか
気が進まないのか
だめだ、と思いながら欲望がこみ上げてくる
部屋に入っても真希は無言のままだった
ずっと窓から外を眺めている
なんとなく気まずい
先にシャワー浴びてくるよとだけ声を掛けても窓の外を眺めてる彼女は無言だった
軽く食事でも、と誘った時の真希の顔は困惑の表情が一瞬浮かんだ気がする。。
帰るかな。。。。
彼女が帰りやすいように。。。
無理強いする気はない
シャワーの水音で部屋のなかの気配は分からなかった
そのほうがいい。。。
シャワー止めてバスタオルに手を伸ばしたときバスルームの扉が開いた
彼女が全裸でゆっくり入ってきた
手で乳房を隠しうつむき加減の顔は紅潮していた
全身が熱くなる
ー外で待ってて。。。
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