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お兄ちゃんズに挟まる『私』

第30章 温泉旅館特別室 ~なゆたサンドレシピFINAL~


この後…どこかに寄って
帰ろうかと…誠さんが
提案してくれたので。

家族で…ボーリングして…
帰ったんだけど……。

光は…なんでも…出来そうだし
ボーリングも上手いんだろうなって
そんな感じだったんだけど。

誠さん…が…凄い
ボーリング上手くてびっくりして。
自分達が若い頃は
ボーリングが凄い流行ってた
時代だったみたいで…。

自分達の年齢ぐらいの人は
これぐらいが普通って言ってたけど。

『誠さんが…カッコよくて
私、惚れ直しちゃったわ♡』

ってママが嬉しそうに話して
惚気てたから……ママと
誠さんは…ラブラブなんだなぁって
思いながら…誠さんの運転する
車が…段々と…私達の住む
お家のあるきらめき市に近づいて来て。

『もうすぐ…私達の
初めての家族旅行が終わっちゃうのね…
なんだか…寂しいわ~』

『また…3人が…冬休みの
時にでも…すればいいじゃないか』

そう…ママが言うと
誠さんがまた家族旅行を
したらいいって話していて。

私達…日下部家にとって
このシルバーウィークの旅行は
家族5人でする初めての
家族旅行…だったんだけど…。

もしかしたら…次に…
今が9月だから…冬休みに…
12月か…来年の1月に
次の家族旅行に行く頃には…。

ママのお腹の中には…赤ちゃんが居て
5人…+…1人の…日下部家の
家族旅行になるのかな~とかって
そんな事を…私は窓の外に
流れて行く景色を眺めながら考えていた。

きっと…その時も………
今回の旅行みたいに……
私達……兄妹の…3人の…
お部屋…になるのかな…?とかって
隣に座っている光と
後ろの席に座っている
翔の方を見ながら…考えてたんだけど。

『今回みたいな…家族旅行も
いいけど……。僕達だけの
3人でどこか行くのも…悪くないかもね』

『あッ!翔…。お前…俺が
考えてた事…、俺より先に言うなよ』

あの……夏休みの…7日間が
私達…3人の兄妹の関係を変えたのは
間違いない…出来事だったけど。



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