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幻想遊園地

第4章 第4話:ギリシャ神話

「私の心が醜いとでも言うのか!」
ゴルゴンはオーブを払い除け、薬の入った壺を割りました。その恐ろしい言葉の力に、さしもの英雄ペルセウスもたじろぎ、慌ててペガサスで逃げ出したのです。

ペルセウスはもう一度、ムネモシュネに祈りました。ムネモシュネはペルセウスの祈りに応えて言いました。

「掟の女神テミスを訪ねるが良い。良い方法を教えてくれるだろう」

こうしている間にも、ゴルゴンの毒はマーシャとオケアニデスを傷つけ続けました。ペルセウスは眠る間も惜しんで、はるか遠くにあるテミスの神殿を目指しました。

7日7晩飛び続け、やっとのことでテミスの神殿にたどり着くと、ペルセウスはテミスに祈りました。テミスはペルセウスにこう告げました。

「我が掟の力を込めた錫杖を貸し与えよう。ゴルゴンを北の山に封じ込めよ」

ペルセウスはテミスの錫杖を借り受けると、大急ぎでゴルゴンたちの住む谷に駆けていきました。ゴルゴンは自らの醜さをペルセウスやアポロンに触れ回られたと思い、オケアニデスをひどく責めていました。そのあまりの恐ろしい声にオケアニデスは今にも死んでしまいそうなほど弱っています。その様子を見ていたマーシャも、ゴルゴンの吐く息のためにみるみる弱っていきました。

谷に到着したペルセウスはゴルゴンに錫杖を振りかざして告げました。

「掟の女神テミスの名のもと、汝を裁こう。罪なきものを傷つけたる咎により、汝を北の谷へと追放する。これは女神テミスの命である」

神の力が錫杖から光となって溢れ出します。これにはゴルゴンもたまらず叫び声を上げました。
テミスの錫杖の光はゴルゴンを強く照らし、その身体をたちまちのうちに北の山へと追いやってしまいました。そして、そのままゴルゴンを雪が分厚く降り積もる山に封じ込めてしまったのです。

今までゴルゴンの毒を恐れていた国の人々は皆喜びました。
マーシャとオケアニデスは随分と弱っていましたが、ペルセウスが必死に介抱したおかげですぐに元気を取り戻しました。
こうして、国に平和がもたらされたのです。

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