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食堂のざわめきが落ち着いたころ、館内放送が再び響いた📢
「参加者は地下1階の講座室に集合してください」

私とこころちゃんは顔を見合わせて立ち上がり、人の流れに合わせて階段を降りていった。

大きな講座室に全員が集まると、おじいちゃん講師が前に立った👴🏻

「皆さん。初日の研修は――“尿道クリーニング”です」

会場がざわめきに包まれる。
耳を疑うようなその言葉に、息を飲む人が何人もいた。

講師はゆっくりと黒板に手を当てながら続けた。

「近年、膀胱癌の予防として“尿道クリーニング”が有効であることが医学的に証明されています🩺
十分なデータがあり、効果も確証されている。
しかし、国民の間にはまだ浸透していない。
だからこそ、このプロジェクトに組み込まれているのです︎︎👍🏻︎︎」

しんとした空気を切るように、講師は声を少し張った。

「安心してください。これは――内閣総理大臣が直々に推奨している取り組みなのです😌
総理の認可を受けた、国家的モデルケース。
皆さんはそれを体験するのですよ」

どよめきが広がる。
「総理大臣公認」という言葉が出た途端、それまでの不安がほんの少し和らいだように感じられた。
“国が責任を持ってやらせていること”だと思うと、逆に変な安心感が湧いてしまう。

講師は穏やかに頷き、さらに続ける。

「実際のやり方ですが、快感を伴う場合があります。
不安もあるでしょう。
ですので、まず女性が一斉に、その後男性が一斉に行います。
互いに支え合いながら――安心して取り組んでください😊」