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国家特別プロジェクト

第2章 初回プログラム

電子音が鳴った瞬間、装置は一斉に振動を止めた。
体を締めつけていた感覚がふっと消え、シリコンが自然と外れていく。

「……おわったの?」
「はぁ……はぁ……」

女性たちの頬は涙で濡れ、呼吸は荒い。
だが彼女たちはみんな、隣の男性にしっかりと抱きとめられていた。
ぐったりとすばるくんの胸に寄りかかり、荒い息を繰り返す私の頭を、すばるくんがやさしく撫でてくれる。

「大丈夫。もう終わったよ。よく頑張ったな」
低く落ち着いた声が耳元に響くたび、胸の奥がじんわり熱くなる。

頬に触れて涙を拭う人、髪を撫でながら「可愛かったよ」と微笑む人。
男性たちはそれぞれの方法で、疲れ果てた女性をいたわっていた。

やがて、汗や涙で濡れた身体だけでなく――太腿に流れた愛液まで、
用意されたタオルで丁寧に拭き取ってくれる。
脚の間を触れられるたびに恥ずかしさで顔が真っ赤になるけれど、
その手つきはとても優しくて、からかわれることもない。

「無理に我慢しなくていい。綺麗にしてやるから」
そう言ってくれる声に安心して、私は身を預けるしかなかった

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