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暁【スラムダンク BL】

第3章 数年後

男の子は なんとなく流川に
似ていて
女の子は 元恋人に似ていた。

流川は周りに
親がいるのかを確認したが
誰もいなかった。


流川「お父さんかお母さんは?」


流川が聞くと 子どもたちはビクッとして
小さな声で話し合っていた。

すると 女の子が言い出した。


女の子「パパはいないよ。」

流川「ここに一緒に来ているのは?」

女の子「えーとね、ママのお友だちといっしょ」

流川「お母さんとは今日一緒じゃないの?」

女の子「うん!ママおしごと!」


女の子ばかり 話していて
男の子は無口だった。
まるで 自分みたいだと思った。

すると 知ってる声が響いた。


?「いたいた。こんなところにいたのか。お、流川もいる。」

流川「仙道…。」

仙道「探したよー。二人とも。お母さんから
言われてたよね?勝手に動かないようにって。」

女の子「ごめんなさい。」

男の子「ごめんなさい…」

流川「仙道…」

仙道「この子たちだよ。流川に
会いたい人って。」

流川「子供が?」

仙道「ほら お名前言おうね。
教えたでしょ?」

女の子「私 みつい しおり!」

男の子「みつい はやて」

仙道「ほら!流川も!」

流川「流川楓」


すると 仙道は
子どもたちの名前の漢字を
流川に見せた。

女の子は 三井 栞
男の子は 三井 颯

そして 流川は再び
目を大きく開いた。


三井…?
あの人の子供…?

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