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Injured Heart

第6章 保健室

「いや・・・先生は、悩んだらどうするのかなって
 傷ついたら、どうしているのかなって」

はは・・・金守は軽やかに笑う。

「高村くんは、随分優しいね。
 そりゃ、無理していることもあるよね
 しんどいなと思うことも
 そういうときはジタバタするかな
 ああ、そうだ、
 でもね・・・」

ここにいる時は、仕事だからさ
 仕事でいるときは、
  自分のことは、後回し・・・かな?

高村は、少し驚いたような顔をしていたかも知れない。
ぽかんと、していたかもしれない。

先生の傷はとても痛そうで
 きっと歯を食いしばって耐えていて
それでも笑っていて
 笑って人を助けようとしている

大人になるっていうことは
 もしかしたら、こういうことなのかもしれないと

そう思っていた。
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