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愛されてると勘違いだったので、推し活をやめようと思います

第6章 家出

「叔父さん、今までありがとう……さようなら」



叔父さんとはこんな形で別れたくなかった。
両親が他界する前から、叔父さんはいつだって私を見守ってくれていた。背中を押してくれた。尊敬していた。大好きだった。



だけどあの会話を聞いてから、全てが壊れた。
私の知っている叔父さんはもういない。



そして花梨……。
やっぱり私の勘は当たっていた。
あなたと出会ってから、私は不幸せなことばかりだわ。



悪い子ではないけど、あなたといると大切なものを全て奪われてしまうような気がするの。



叔父さんにどういうつもりで近づいたのかわからないけれど、もし叔父さんを傷つけたら許さない。



―――ふふふっ



「!?」



一瞬、耳のそばで花梨の笑い声が聞こえたような気がした。



「……っ、まさか……気のせいよね?」



とにかくあの子から離れないと、私の幸せはない。



「パパ……ママ……、ビー……」



きっと私の選択は間違っていない。
私は私の幸せを自分で掴むのだ。



前へ、進もう。





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