
愛されてると勘違いだったので、推し活をやめようと思います
第5章 夢
それから毎晩、隣の部屋から花梨の喘ぎ声が聞こえるようになった。
(もうやめて!! 聞きたくない!!)
私は不眠症になりつつあった。
けして壁が薄いわけじゃないのに、なぜか花梨の喘ぎ声が頭の中に響いてくる。
そして眠っているのか眠っていないのかよくわからない状態で夢を見た。
華やかなドレスを着た金髪の女性が私に近寄ってくる。
『探しましたわ、お姉様』
その声は花梨の声に似ていた。
顔も花梨に似ている。
『……カレン、どうしたの?』
私の口から発せられる声は、私の声そのものだ。
『お姉様、ごめんなさい。私っ……お姉様の婚約者を好きになってしまったの……!』
『……え?』
どこかで聞いたようなセリフだ。
『どういうこと? 彼は私の婚約者よ? あなた、もしかして……』
『ごめんなさい! お姉様、ぶたないで!』
『!?』
私は何もしていないのに、カレンはひどく怯え始めた。
『そこで何をしている!』
そこへ、一人の男性が現れた。
彼は爆レッドにそっくりの騎士だった。
『レナルド様! お姉様がっ……』
カレンは泣きながらレナルドの胸に飛び込んだ。
私はわけもわからず、二人を交互に見る。
(もうやめて!! 聞きたくない!!)
私は不眠症になりつつあった。
けして壁が薄いわけじゃないのに、なぜか花梨の喘ぎ声が頭の中に響いてくる。
そして眠っているのか眠っていないのかよくわからない状態で夢を見た。
華やかなドレスを着た金髪の女性が私に近寄ってくる。
『探しましたわ、お姉様』
その声は花梨の声に似ていた。
顔も花梨に似ている。
『……カレン、どうしたの?』
私の口から発せられる声は、私の声そのものだ。
『お姉様、ごめんなさい。私っ……お姉様の婚約者を好きになってしまったの……!』
『……え?』
どこかで聞いたようなセリフだ。
『どういうこと? 彼は私の婚約者よ? あなた、もしかして……』
『ごめんなさい! お姉様、ぶたないで!』
『!?』
私は何もしていないのに、カレンはひどく怯え始めた。
『そこで何をしている!』
そこへ、一人の男性が現れた。
彼は爆レッドにそっくりの騎士だった。
『レナルド様! お姉様がっ……』
カレンは泣きながらレナルドの胸に飛び込んだ。
私はわけもわからず、二人を交互に見る。
