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微熱に疼く慕情

第9章 【歪んだ世界でも凛として…】






デートだから甘いくらいが丁度良い
外に出て並んで歩く
自然と車道側歩いてくれるし歩幅も合わせてる
看護師…だから?
きっと旺志郎くんが根っから優しいんだよ
お姉さん居たりする?はNOだった
一人っ子なんだって、意外と言えば意外
ひとつひとつ知っていくこの感じが良いよね



自然と腕を組んでみたけど耳まで真っ赤……
大丈夫?まだ始まったばかりだけど



「何処行くの?」


「あの、めちゃくちゃベタで申し訳ないんですけど、僕がよく行く場所で……最近行けてなくて、その、2人で行けたらなって」


「……?」



……まさかの王道デートコース、水族館!!
魚の群れをずっと見てられる人らしい
疲れた時にも来るって
見てるだけで心が落ち着くみたい
そんな人居るよね



「え、普通に嬉しいよ?今日、紫外線凄いってお天気コーナーで言ってたから屋内はポイント高し」


「本当ですか?良かった、とりあえず一旦、落ち着きたいです……心臓がヤバいんで」


「え?どうヤバいの?大丈夫?」


「はい、一華さん、ヤバいです、そっちこそギャップあり過ぎですって」


「ええ?入院してた時とまんまじゃん、あ、メイクしてるから?すみませんでしたね、すっぴんブサイクで」


「ち、違います、すっぴんの時からめちゃくちゃ綺麗でしたよ、今は……もっと綺麗で直視出来ないです」


「えー見てよ、お洒落してきたのに」



目を逸らしてばかりだから合わせようとしたら
よろけて支えてもらう羽目に……
ごめんね、はしゃいじゃって



「大丈夫ですか?」


「……うん」


「やっぱりこうしてましょうか?」


「え……うん」



さり気なく手を繋がれちゃいました
えっと……付き合ってないけど結構グイグイくる感じ?
嫌いじゃないです








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