テキストサイズ

Lovers Game 〜光と影〜

第9章 悪魔の心

あ、、、


『・・・』


俺は頭の回転が大分追いついてない事に気付いて…


渡そうとしたモノをそっと洗面台に引っ込めた




シャワーと湯気に身を包む廉の…その後ろ姿

昨日は…・・・今朝まではあった長い髪の毛


背中・・・腰にかかるくらいあった髪の毛が

今、目の前では

肩の辺りまで短くて、、ザクザクな歪な恰好・・


『・・・』

目を向けられなくてさ


余計に思考回路に邪魔が入るんだ



『ぇ…と・・・?』


無言でドアも閉めない俺に廉は少し首傾げる



『ぁ…~、、、風呂終わったら下の部屋に来い

ちと❝応援❞が来るから・・・そいつと…❝ソレ❞を…』



『ぇ…応援?…ごめんちょっと待って…』


廉が明らかに動揺する


上手い言葉が、、順良く出てこない



『お前・・・❝その姿❞じゃ帰れねぇだろ・・・

チョットなんとかしてからだ・・・

弟には、、俺が適当に…説明に行く、、それから…

・・・だから、俺ちと出てくるからな?』



『・・・』



一通り言って俺はバスルームのドアを閉めるが



『?・・・大丈夫だ、、余計な事は考えんな

・・・廉・・・いいな?』




『・・・ま・・・待って』


廉がなんかオドオドした顔を見せる



『煌牙達もこっち向かってるから、じきに来る』



『そうじゃ・・・なくて・・・』


シャワーの音と湯気がどんどん外に漏れる


ストーリーメニュー

TOPTOPへ