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ぼくはキミを追い払えない 〜エクソシズム†ロストコロニー

第3章 シモンズ・シモーヌ


シャワーを終えたクレリアは自分のベッドの上であぐらをかきながらヘアードライヤーを使っていた

部屋着なのだろうがスポーツブラのようなスポーティーな格好でブロウされるとフィルは目のやり場に困り壁のほうを向いていた


「フィル、わたしはこれから信者まわりをして寄付金をせびりに行くんだけど、キミはどうする???」


「着替えを宇宙港に預けたままなのであちらに戻ります、また来ていいですか?」


「なに言ってんだよ!フリードキンに言われて私に弟子入りしに来たんだろうッッ!?
 ならとっとと荷物を持って来いッ!
 ハイスクールじゃないんだぞ?
 毎日港からここまで通うつもりなのか?
 9時から4時まで?バカバカしい
 ヤツらは夜中でも平気で取り憑いてくるんだ
 お前が学びたいのは神学校では教えてくれない事なんだぞ?わかってるのか!」


「………此処に? アナタの小屋で?」

「ベッドはダメだ! 床だ、床ッ!!
 夕方までには戻って来るから、それまで荷物を取りに行ってこい、じゃあな!」


それだけ言うとクレリアは簡単な神父服を羽織って、鍵もかけずに出て行ってしまった


大きな声で文句だけ言いまくり、さっさと居なくなってしまったので、まるで台風のようだった


フィルも女性の部屋にひとり残されると居心地が悪くなり自分も立ち上がった



“えっと………、鍵はどうするんだッ!?”


フィルはクレリアと出会えたものの、半日中振り回されてばっかりだった



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