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ぼくはキミを追い払えない 〜エクソシズム†ロストコロニー

第3章 シモンズ・シモーヌ


「……それで?どうしてフリードキン神父からの使いのキミがあのアバズレと一緒に居たんだ?
 アイツめ……、仕事の鬱憤を晴らすためにキミみたいな子供にまで手をつけるとは…、
 しっかし!  アイツが女も男もイケることは知っていたが御稚児趣味まであったなんて!
 落ちるところまで落ちたなシモーヌは!!」


クレリアはプンプンと声を荒げながら、一気にベラベラとまくしたてる


「勘違いしないで下さいッ!?アナタを探すために協力していただいただけですよ!?
 それより、シモンズさんの事は覚えていて、ボクと会ったことは覚えてないんですかッ!?」

「……わたしに少年趣味は無いからな、
 出来ればしっかりしたガッツのある男らしいのが良いな! つまり私からすればキミは記憶に残らないほど眼中に無い存在ってことさ!」


クレリアはフィルを小馬鹿にしながら笑っていた

「そ、そんな下世話な話しはどうでもいいんですッッ!!ボクはアナタにどうしても悪魔祓いを伝授して欲しくてわざわざ地球からやって来たんだ!教えてくれるまでアナタのそばを離れませんよッ!?」


フィルも負けじと鼻息を荒くしていた


「女の家から離れない、なんて!?
 ストーカー被害でも出そうかな?
 私は軍人からも信望あるからな、いつでも追い返すことが出来るんだよ?」


「魚の頭をした悪魔、と言っても?」


するとクレリアは急に真顔になってしまった

「どうしてキミみたいな子供が知っているんだ!? アレはな、魚の中でも最悪な“ホホジロザメ”だ!邪悪の化身だよッ!」


「くわしくはボクにもわかりません!?
 だけど、地球でもサイド7でも、ヤツの力がどんどん大きくなっているように思えるのです」


クレリアはため息をついて遠くの方を見つめる

「ここサイド1の25バンチコロニーも、その邪悪な意思が入り込んでいるのさ!
 だから私がここにいるんだ!」


クレリアはニヤリと笑った

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