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diary

第1章 Prologue


鏡越しに楓の仕事ぶりを見ていた。テキパキとしていて無駄がない動き。すごいな、もし私が楓と同じことをしたら倍の時間がかかるだろうな


私はそんなことを考えながら楓を見ているとベットメイキングを終えたらしい。換気のために窓を開けてこちらへと来た


私は咄嗟に目を逸らして見てたことがバレないようにした


「お待たせしました、お嬢様」


「全然待ってないよ。今日って宿題なかったよね?」


私の髪をクシでといでいる黒川にそう質問をする。


「はい。先日数学の宿題を終わらせていらしたので今日はないかと」


「そっか。ありがと。黒川は?ちゃんと終わらせた?仕事忙しくない?」


私がそう聞くと黒川は私の髪をたばねてポニーテールにしながら応える


「もちろん終わらせていますよ。私の心配は大丈夫です。それに私の仕事はお嬢様の身の回りのお世話だけです。全く忙しくないので心配なさらないでください。ヘアセット終わりましたよ」


「わかった。ありがと」


「そろそろお食事の準備ができた頃だと思うので一緒に行きましょう」


「うん」


そして黒川と一緒にリビングへと向かった


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