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diary

第7章 初めての入院生活



「終わった」と一言だけ千葉先生が言うと看護師さん2人はすぐに手を離した


「着替え終わったら呼んで」とまた一言だけ言ってカーテンの外に出た


「さやちゃん頑張ったね〜、自分で着替えれる?」と看護師さんに聞かれたが私はずっと涙を流して黙っていた


「さやちゃん?もう私がやるよ〜?いい?」と言って看護師さんは私の下着とズボンを履かせた



2人の看護師さんは布団まで綺麗に戻して「さやちゃんごめんね〜」と言ってカーテンの外に出た。


もう嫌だった。陰部を強制的に晒されて屈辱感と惨めな気持ちになって。私が止まらない涙を流しているとカーテンがまた少し開いて千葉先生が中に入ってきた


千葉先生は私の横に来て一言。


「右腕出して」と。


少し怒っているような雰囲気があった。でも私は泣いている顔などこれ以上見られたくなくて無視した


すると低い声で「ねぇ」と千葉先生が言った。私はもう怖くてビックとした。


顔は先生と逆の方向に背けて右腕をそーっと出した


すると直ぐに私の右腕を持って「針がズレてるから刺し直す。動くなよ」と千葉先生が。


私は動かずにじっとしていた。


千葉先生が点滴の固定のテープを剥がし針を抜いて刺し変えた。チクッとして痛かったが我慢できないほどではなかった


そしてまた腕をガチガチにテープで固定された。この頃にはいつの間にか涙は治まって落ち着いていた


「あんまり看護師さんを困らせるなよ。あと今日の検査でも担当の人に迷惑かけて困らせるな。これは俺との約束。検査頑張れ」と千葉先生は私に言って頭をぽんぽんと撫でてどこかへと行った



私だって好きで困らせるてるわけじゃないし…。さっきの事少しは反省してる



もう検査とか病院とか嫌だ……










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