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いつか、絶望の底から救い出して…

第10章 佐久良舞希①


「次に、舞希君の家だね」


園田さんが電話をかける。
しばらくして、園田さんが困ったように電話を耳から離した。


「え?どうかしたんですか?」


気になった俺は聞いてみることにした。


「あ、ごめんね。なんか舞希くんの家だけ繋がらなくて……」

「え……?」


その言葉に、俺は違和感を覚えた。


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