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「はわわっ…、仁さぁん、お肉…
凄い…良い匂いがしてますね…、
美味しそうです…ッ、凄く…ッ」

この匂いだけで、ご飯が食べられそうな程。
A５ランクの和牛の霜降りのスライスが、
焼ける匂いは…食欲を刺激しまくって来る。

『ははは、待ちきれないって顔してるね。
じゃあ、そんな真奈美ちゃんには…
焼きしゃぶの状態のお肉、１枚あげちゃう』

そう言ってまだ、すき焼き鍋で
焼いただけのすき焼きになってない
焼いた和牛の薄切り肉を
真奈美の取り皿に乗せて来て。

『これだけの、姫島牛の。すき焼き用の、
良いお肉だからね、そのままでも美味しいよ？
きっとね、お肉も…多くして貰ってるから
今、１枚２枚食べても大丈夫だよ？
ああ、だったら…お刺身のわさびあるし。
わさび醤油で食べてみたら？』

取り皿の上の焼けたお肉からは、
凄いお肉のいい香りがしていて。

確かにこれは、
すき焼きにはなってないから
溶き卵で食べるより仁の言う通りに
お刺身についているわさびと、お醤油で
頂く方が美味しいかもしれない。