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お人好しは何かと巻き込まれる

第6章 ヴァンパイアの気まぐれ

「大丈夫ですよ。痛くはしません。
ただ気持ち良くなるだけ。

あまり跡も残らないよう大切に扱って
あげますからね」

次の瞬間、カパッと口を大きく開き
ルシアリアの首筋に噛み付いた。

「…っ あっ、 きゃあぁぁ」

耳元で啜られる音が大きく響く。

しかし次に感じたのは痛みではなかった。

ヴァンパイアが血を啜る時に
相手が抵抗しないよう痛みではなく
快楽を感じるようになっていた。

何もされてないのにフォルトと
エッチした時のような快感が湧き出る。

血を啜られていたのは、ほんの数秒だったのに
快感のせいで頬が高潮する。

自分の感情にも信じられない怒りを
覚えて涙目になりながらも負けじと
ヴァンパイアを睨む。

「なんと本当に美味しい。そして屈服
しがいのある娘ですね」

口周りをペロリと舌舐めずりしルシアリアの
全身を視線で舐め回した。

「まずはこの邪魔な服を取って
しまいましょうか」

ビリビリッ

麻のワンピースはヴァンパイアの手によって
簡単に破られてしまった。

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