
マッチ売りの少女と死神さん
第5章 1月2日…だからってXXは無理です
「そん…ひ…ひああ…あ……っ…」
無理のない角度でもってどんどん進んでくるそれに、今度は初めから痛みを感じない。
初めの異物感が間もなく消え、それどころかなめらかに腸壁を通過していく感触は何ともいえない。
未知の感覚にうっかり自分の手を止めてしまった。
「簡単に入ったねえ? どうかなあ、これ。 ちなみにさっきのは、ちょっとサラちゃんにはまだ無理だよお」
中でゆっくりと回転して、それは膣内で感じるものとはまったく異なる。
ちなみにサラがこの行為にあまり抵抗を感じていないのは、ホーリーがあまりにも自然に振舞っているのと、単なるサラの知識の無さによる。
「ああ…ああ…す、すご…い」
「いい眺めだねえ? 前の動きが激しくなってるよお……やっぱりサラちゃんは両方気持ちいいんだね」
「これ、あっあっ……わ、私」
きゅんきゅんせり上がってくる疼きに耐えられない。
ホーリーに指摘されるまでもなく、サラはちゅぶちゅぶ音を立てて、自ら行う行為に夢中になっていた。
「あっ…ああっ……!」
後ろの方が一度抜かれてさらに香油を足したのか。
また入ってくる………さっきよりも粘液にまみれた淫具に再びサラが鼻にかかった声をあげた。
「こっちも少し強くするね」
まるで生き物のように前後の抽挿を始めたそれに、
「うっ…あ…ッん……ひい…っあ!」
サラはもう途切れ途切れの声しか出せない。
前の方が確かに快感と満ち足りたものを感じるが、ホーリーの操作によるそれは刺激が勝ちすぎて、余裕が全くなく過ぎたものとなる。
そんなものが混ぜこぜになった結果に身体を襲うのは、切なく締め付けられそうに、ふわふわ体が浮く不思議な心地好さ。
「してれば分かるんだよお。 君はずっと行為においては君自身も僕からも目を逸らして見ようとしなかった。 後ろを向いて縮こまってるだけだ。 まさに抑圧だねえ?」
バスルームには卑猥な水音とちゃぷちゃぷ表面を揺らすお湯のしぶき、大人になりきっていない少女の艶声。
……ホーリーの掠れた静かな話し声が、その場の不釣り合いさに輪をかけて響いていた。
