君と優しさはずるい
第5章 After Time
「せな〜大丈夫か〜?」
星菜は父さんが帰ってきていることにまだ気づいてなかった
だからびっくりして涙も止まった
「ヒクッ…おと…さん?…グスッ…」
父さんはニコッと笑って星菜の頭を撫でた
「どうしてそんなに泣いてるの〜?」
父さんは星菜の目線の高さに合わせて話しかけた
「明日…グスッ…行かないヒクッ…」
「玲くんの所に行かないのか〜?」
星菜はこくっと頷いて言った
「玲くんヒクッ…すぐ怒るヒクッ…」
「そんなのか〜、じゃあ父さんが明日玲くんに怒らないように言っておくから星菜は休もうな〜」
そして父さんがニコッと笑って頭を撫で、俺は星菜を布団に寝かせた
部屋の明かりを落として頭を撫でてあげるとすぐに眠った
「父さんありがとう」
「優真こそいつも星菜を診てくれてありがとうな」
「全然大丈夫だよ、明日玲のとこ俺が連れて行くよ。休みだし」
「わかった、星菜のこと任せたよ、私はそろそろ戻るよ」
おやすみと言って父さんは部屋を出た
俺も星菜の隣の布団に入って眠った
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