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10年後の君へ

第9章 タイムスリップ!?

その場に立ち尽くす蒼真に
対して…逆に見知らぬ女性の方から
蒼真に近づき…

「あなた…鳴海の知り合い?」

蒼真の顔を覗き込みながら
彼女は蒼真に質問をしたのだった

彼女の首筋は汗ばみ
微かに残る甘い香水の匂い
蒼真にとっては凄く胸が締め付けられる
と同時に怒りや嫌悪感、吐き気…
色んな負の感情が胸に溜まっていく…

「ねぇ、あなたも鳴海、目当てなの?」

更に色っぽい声で
蒼真の耳許で囁いてくる女性…

蒼真
(…ッ!!なんだよッ!!この女ッ!!)

蒼真は言い返そうとした瞬間…

鳴海
「なんだよ…騒がしいなぁ…」

蒼真
「……ッ!?」

台所から気だるそうにして
少し長めの前髪をかきあげながら
出てきたのは鳴海だった…

でも何か違和感がある…青年のような…

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