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――次の日も

「ひな、お疲れー」


――その次の日も

「お疲れ、ひな。
体調大丈夫？」


毎日ラストで帰る日は、必ず慎吾くんが迎えに来てくれた。


「今日はね、また冷しゃぶサラダが余っちゃったの。
昨日とおんなじメニューになってごめんね」

「えー？
それめっちゃ美味しいヤツじゃん！
俺は大歓迎だよー」

「うう…ありがとうっ」


お店の残り物を晩ごはんにしてるから、どうしてもそんな感じになってしまうのはこの仕事のせい。
だけどそれでも嫌な顔ひとつしないで受け入れてくれるから、慎吾くんには助けられてるんだよぉ。ありがとうねっ


「でもラストまで出るの、あと2日だから。
それまでの辛抱だよ」

「辛抱だなんて俺は思ってないよ！」

「そっか、ありがとう」


……あれから久保店長からは、忌引になった連絡をもらった。
最期まで家族と一緒にいられて、本当によかったよ。
今だけは仕事の事なんて忘れて下さいね…。