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碧と朝陽

第13章 アフターケア

〜碧side〜

いつもは膝枕なんて恥ずかしがって応じないのに、相当限界だったのか、素直にすやすやと寝息を立てる朝陽。

「ほんっと、かわいいな〜〜」

俺はそう呟きながら朝陽の柔らかい髪に触れた。

でも今日はやりすぎてしまったな…。
ほんの少しだけ反省………。
ごめんね、朝陽、、と優しく頭を撫でる。

でも今日の朝陽はほんっとエロかった………。

喘ぎ乱れる朝陽を思い出すとまた勃ちそうになって俺は別のことに思考を巡らせる。

朝陽はプレイ中、妙に素直な節がある。
普段はあんなにぶっきらぼうで甘え下手なやつなのに…。
コマンドを使った命令には必ず従う。
セーフワードも一度だって聞いたことがない。
まぁ俺も無理な命令はしていないつもりだし、セーフワードを使う理由がないからなのかもしれないけれど。

この関係を始める前、プレイ後に言われた「セーフワードを使う必要なかったから使わなかったんだよ。」という朝陽の言葉を思い出し、少しニヤける。

でも我慢を失敗した時や限界だったであろう時に出た謝罪のセリフは少しだけ気になる。
ぐちゃぐちゃの朝陽に「ごめんなさい」と懇願されるのは俺的には最高ではあるけれど。

高校の時の相手は最悪だったって朝陽から聞いてるけど、どんなやつだったんだろうか。
朝陽は“最悪だった”ということ以上話すつもりはないようで、詳しく聞くにも聞けない状態だ。

まぁデリケートな問題だしな…。

朝陽のプレイ中の態度の根底にあるのが、高校の頃の相手だっていうなら複雑だ。
ちょっと嫉妬する……。

朝陽は俺のこと、恋愛としては好きじゃないんだろう。
しつこく迫る俺に諦め、発散にもなるからいいだろうと、この関係を受け入れてくれている。

俺は朝陽のそばにいれるならなんでもいいと思っている。

ただ、一緒にいればいるほど思う。

俺は朝陽のことが真剣に好きだな、と。

俺は寝ている朝陽の頬にキスをした。

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