
気持ちのいい恋
第6章 本当の自分
俺は、春斗さんの髪に頬を寄せ――――・・・
今までに味わった事の無い幸福感に包まれていた
だが――――・・・その幸福は・・・
扉が開く瞬間と共に消えた――――――――・・・
「――――・・・リク・・・・何・・・・してんだ・・・」
俺と同じ顔・・・同じ・・・・声
だけど――――・・・青ざめた顔で立つカイの顔は
始めてみた――――・・・
「――――・・・」
「なんか言えよ・・・・」
なんて言えば――――・・・いいんだよ
「は・・・春斗さん・・・カウンターで寝ちゃって・・・起こさないように・・・ここに運んだだけだよ」
「――――・・・それだけか?」
「それだけ――――・・・」
カイの顔は・・・少し悲しそうだった――――・・・
そして――――・・・俺も・・・同じ顔をしていると
思った
