
カッコ悪い俺ら
第2章 気がつけば…
颯太の姉貴の部屋は――――…
殺風景で――――…可愛いものや、女子的な者は――――…あまり感じられなかった…
「――――…ここ2・3ヶ月は、姉ちゃん帰ってきてないんだよな――――…
私物も…彼氏の所に徐々に移動させて――――…今じゃ……こんな感じ――――」
見渡すと――――…不自然な隙間や…家具の配置に――――…
なるほど…と、納得してしまう――――…
「洗濯機…冷蔵庫――――…テレビ…は、持っていかないんだ…」
「それは――――…彼氏の家にも有るだろ?」
あ~~~~~~…ですね…
俺は、ピタリと閉められた扉に視線を向ける――――…
「―――――あ…そこ、姉ちゃんの部屋――――…
たまに、帰ってくるから……そこだけは開けるなってさ――――…
俺は、開けなくても気にならないけど――――…利弘――――…めっちゃ開けたそうな顔だな………顔、マジやばいって」
あら?顔に出てた?
