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狂った学園

第1章 赤札

姫崎優芽愛は今日も肩まで伸びた髪をなびかせて黒潮学園の校門をくぐった。

百六十二センチある長身と長い美脚が眼を引く。

紺のミニスカートから覗く太腿は、眩くきらめき健康的に張り詰めている。

グレーのブレザーに濃紺のハイソックスと茶のローファーがよく似合っていた。

男子生徒達がその美しさに立ち止まったり振り返ったりする。

この四月に入学してから、この光景は当たり前だった。

優芽愛はモテたくてこの黒潮学園に入学したのだった。


悲劇が待っていると知らずに……

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