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シャイニーストッキング

第7章 絡まるストッキング6 和哉と美冴2

 104 ゆかりとの電話 ④

『うん、わかるわぁ、その度にヤリたがられるのが面倒だし、嫌なのよねぇ…』
「は、はい、そうなんです…
 やっぱりゆかりさんもそうなんですか…」

 しかしわたしは、そのゆかりさんの次の言葉に驚いてしまうのであった…

 そしてインスパイアもされてしまうのであった…


『ヤラせてあげちゃえばいいのよ』


「えっ…」
 わたしはそんなゆかりさんの意外な言葉に絶句してしまったのである。

『美冴さんさえ嫌でなければ、一度、ヤラせてあげちゃえばいいのよ…』

 ドキドキ…
 そのゆかりさんからの意外な言葉に、急に胸が高鳴ってきた。

「や、ヤラせちゃうんですか…」

『うん…、ヤラせちゃうの』
 その電話の向こう側で微笑んでいるゆかりさんの美しい顔が脳裏に浮かんでいた。

「……………」
 わたしには返す言葉がなかった。

『その代わりに、最後ね…って』
「えっ、最後に…って事なんですか?」
『うん…最後、これで最後ね…って』

「最後に……か…」
 なんとなくだが、納得できるような気がしてきていた。

 そして次のゆかりさんの言葉で、思わず、目からウロコが落ちる想いをしたのである…

『ほら、よく女は子宮で考える…って云われるじゃない』
「あ、はい…」

『男もさ、わたしの経験からでいうとチンポで考える…っていうより、チンポに支配されている…
 って感じるのよね…』
 …と、いうより、男はとにかくヤリたいのよ、ヤリたがるのよ。
 だけどね、男のヤリたいは射精したいだから…

「だ、射精したい…か」
 確かに言い得て妙かもしれない…

『ほら、女って意外とヤラなくても平気っていうか、精神的な部分が多いじゃない、だけどね、男はヤラないと、いや、射精さないと落ち着かない、ダメなのよね…』
 …逆にいうとさ、ヤラせる、射精せさえすれば大人しくなる、落ち着くって事あるでしょう…

「あ…、は、はい…」
 確かにそうかもしれない、いや、そうだと思う。

『わたしの場合は8年越しの想いだったわ、逆に下世話的に云っちゃうと、8年間ずっとヤリたい、ヤリたかったって事になるわけで…』
 …だから、最後だからってヤラせてあげたのよ、そうしたら急に落ち着いたの…

「そ、そうなんですか…」

『うん……』





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