
シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング6 和哉と美冴2
68 姉貴的な想い
「彼女は弁護士秘書という仕事柄なのか、本当にしっかりしてるんですよ」
いつも年上に見られるのである…
「確か、真実さんだっけ…」
そんな美冴さんの呟きに、僕は頷いた。
「はい、真実と書いて『まみ』と読みます」
僕はそう教える。
すると美冴さんはその僕の言葉に、妙に納得している様な顔をしてきたのだ。
だが、彼女の性格は正にその通りである、目の前の現実しか見ない感じの真っ直ぐな女性といえるのである…
「なんか凄く素敵な彼女さんじゃないの…」
美冴さんはそう感心した様に言った。
「そ、そうですか…」
僕は呟くしかない。
「うん、素敵な彼女さん…
わたし、安心したわ…」
と、意外な言葉を言ってきた。
「安心?…」
どういう意味なんだろうか…
「うん、安心…
安心して和哉を任せられるから…」
ああ、やはり、まるで姉貴みたいな発言だ…
やはり、いつの間にかに美冴さんの中での僕は弟みたいな立場になってしまっているのだ。
「任せられる?…」
間違いない、弟をよろしく、みたいな典型的な姉貴的な言葉である…
僕は、既に諦めてはいたのであるが、その諦めが現実的になり、少し落胆してしまう。
「うん、和哉がさっきわたしにレストランで訊いてきた将来の教師か公務員の選択だって、彼女、真実さんに訊けはよかったのに…」
と、美冴さんは言ってきたのである。
「あ、いや、それは、まだ、彼女は20歳だし…」
だが僕は、その美冴さんの言葉、いや、意見には反対であったのだ。
いくら見た目がしっかりとしていても、まだ真実は20歳なのである。
いくら弁護士秘書としての世の中の裏側を垣間見てきていたとしても、まだ社会人2年目なのだ、とても僕の将来の選択は託せない。
「あ、そうか、まだ20歳なのか…」
すると僕の言葉の意味をすかさず理解してくれた様で、すぐにそう応える。
「そうか…、まだ、20歳か…」
そして、噛み締める様にそう呟いてきたのだ。
だけど、そんな美冴さんの表情には、やや自虐的な色が浮かんできていた。
えっ、なんかマズい事言ったかな?…
僕は慌てて美冴さんの表情を読み取っていく。
あっ、もしかして、歳の、年齢の事を気にしているのか?…
僕の心がザワザワと騒めいてきていた。
「彼女は弁護士秘書という仕事柄なのか、本当にしっかりしてるんですよ」
いつも年上に見られるのである…
「確か、真実さんだっけ…」
そんな美冴さんの呟きに、僕は頷いた。
「はい、真実と書いて『まみ』と読みます」
僕はそう教える。
すると美冴さんはその僕の言葉に、妙に納得している様な顔をしてきたのだ。
だが、彼女の性格は正にその通りである、目の前の現実しか見ない感じの真っ直ぐな女性といえるのである…
「なんか凄く素敵な彼女さんじゃないの…」
美冴さんはそう感心した様に言った。
「そ、そうですか…」
僕は呟くしかない。
「うん、素敵な彼女さん…
わたし、安心したわ…」
と、意外な言葉を言ってきた。
「安心?…」
どういう意味なんだろうか…
「うん、安心…
安心して和哉を任せられるから…」
ああ、やはり、まるで姉貴みたいな発言だ…
やはり、いつの間にかに美冴さんの中での僕は弟みたいな立場になってしまっているのだ。
「任せられる?…」
間違いない、弟をよろしく、みたいな典型的な姉貴的な言葉である…
僕は、既に諦めてはいたのであるが、その諦めが現実的になり、少し落胆してしまう。
「うん、和哉がさっきわたしにレストランで訊いてきた将来の教師か公務員の選択だって、彼女、真実さんに訊けはよかったのに…」
と、美冴さんは言ってきたのである。
「あ、いや、それは、まだ、彼女は20歳だし…」
だが僕は、その美冴さんの言葉、いや、意見には反対であったのだ。
いくら見た目がしっかりとしていても、まだ真実は20歳なのである。
いくら弁護士秘書としての世の中の裏側を垣間見てきていたとしても、まだ社会人2年目なのだ、とても僕の将来の選択は託せない。
「あ、そうか、まだ20歳なのか…」
すると僕の言葉の意味をすかさず理解してくれた様で、すぐにそう応える。
「そうか…、まだ、20歳か…」
そして、噛み締める様にそう呟いてきたのだ。
だけど、そんな美冴さんの表情には、やや自虐的な色が浮かんできていた。
えっ、なんかマズい事言ったかな?…
僕は慌てて美冴さんの表情を読み取っていく。
あっ、もしかして、歳の、年齢の事を気にしているのか?…
僕の心がザワザワと騒めいてきていた。
