
シャイニーストッキング
第5章 絡まるストッキング4 和哉と美冴1
35 5年前、あれから…(21)
「どうぞこちらへ…」
わたし達は店員に個室に案内される。
ほぼ完全な個室に、わたしは安心した。
そしてステーキコースを頼み、まずは高級ステーキを堪能していった。
「僕、こんな美味しいステーキ初めて食べましたよ…」
「本当、それはよかったわ…」
和哉は食後のコーヒーを飲みながらそう言ってくれた、というよりも、食事中に何度も美味しいと感激してくれていたのだ。
これにはご馳走したかいがあって素直に嬉しかった。
そしてわたしは話題をお互いの話しに移していこうとすると…
「美冴さんて…本当に結婚してんですよね…」
突然、和哉はそう訊いてきたのだ。
「え、あ、うん…本当にしてるわ…」
いきなりの、思わぬ和哉の先制攻撃に、少し動揺してしまった。
「ですよねぇ…」
この3日間を思い返すと、本当に結婚しているのか…
と、疑問になってしまったそうである。
それはそうかもしれない、確かに今日を入れてのこの4日間を顧みれば、とても結婚している、人妻の行動には見えないのであろう、ましてや、あんなに淫らな事をしてしまっているのだから、和哉が戸惑うのも無理はないかもしれない。
「和哉くんも、本当に高校生なの…」
わたしはその結婚問題には触れて欲しくなかったので、わざとふざけて話題を変えた。
「え、もちろんですよ…」
「だよねぇ…」
わたしはにこやかに応える。
どうやら和哉はわたしがその話題を避けたのを察してくれたようてまある。
わたしは和哉のその辺りの勘のよさに感嘆した。
やはり、いい子なのだ…
「つまらない、普通の、そこらにいる高校生です…」
そう続けてくれる。
「えぇ、そうなの、普通なの…」
「あっ、いや、今は美冴さんのお陰で普通じゃない高校生ですけど、つい3日前までは、つまらない…」
勉強も普通…
部活はしてない…
彼女もいない…
本当に、つまらない、ただの普通の高校生です…
と、呟くように云ってきたのだ。
「そうなんだ…」
「はい、そうなんです」
「ふうん…
でもわたし、和哉くんのこともう少し知り たいなぁ…」
「えっ、あとは…」
そこでわたしは訊いていく。
家族は…
将来の夢は…
大学は…
好きなタイプは…
「どうぞこちらへ…」
わたし達は店員に個室に案内される。
ほぼ完全な個室に、わたしは安心した。
そしてステーキコースを頼み、まずは高級ステーキを堪能していった。
「僕、こんな美味しいステーキ初めて食べましたよ…」
「本当、それはよかったわ…」
和哉は食後のコーヒーを飲みながらそう言ってくれた、というよりも、食事中に何度も美味しいと感激してくれていたのだ。
これにはご馳走したかいがあって素直に嬉しかった。
そしてわたしは話題をお互いの話しに移していこうとすると…
「美冴さんて…本当に結婚してんですよね…」
突然、和哉はそう訊いてきたのだ。
「え、あ、うん…本当にしてるわ…」
いきなりの、思わぬ和哉の先制攻撃に、少し動揺してしまった。
「ですよねぇ…」
この3日間を思い返すと、本当に結婚しているのか…
と、疑問になってしまったそうである。
それはそうかもしれない、確かに今日を入れてのこの4日間を顧みれば、とても結婚している、人妻の行動には見えないのであろう、ましてや、あんなに淫らな事をしてしまっているのだから、和哉が戸惑うのも無理はないかもしれない。
「和哉くんも、本当に高校生なの…」
わたしはその結婚問題には触れて欲しくなかったので、わざとふざけて話題を変えた。
「え、もちろんですよ…」
「だよねぇ…」
わたしはにこやかに応える。
どうやら和哉はわたしがその話題を避けたのを察してくれたようてまある。
わたしは和哉のその辺りの勘のよさに感嘆した。
やはり、いい子なのだ…
「つまらない、普通の、そこらにいる高校生です…」
そう続けてくれる。
「えぇ、そうなの、普通なの…」
「あっ、いや、今は美冴さんのお陰で普通じゃない高校生ですけど、つい3日前までは、つまらない…」
勉強も普通…
部活はしてない…
彼女もいない…
本当に、つまらない、ただの普通の高校生です…
と、呟くように云ってきたのだ。
「そうなんだ…」
「はい、そうなんです」
「ふうん…
でもわたし、和哉くんのこともう少し知り たいなぁ…」
「えっ、あとは…」
そこでわたしは訊いていく。
家族は…
将来の夢は…
大学は…
好きなタイプは…
