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シャイニーストッキング

第4章 絡まるストッキング3 大原本部長と佐々木ゆかり部長

 115 サディスティック ①

 わたし達は抱き合いながら唇を交わし、彼は激しくわたしへの愛の衝動を切望していたようであった。

 そしてその時彼は、そんな衝動に支配されたのだろう、抱き合っていた山下公園に隣接する横浜一の老舗のホテル
 『ホテル ニューグランデ』
 に、突然、有無を言わさぬ勢いでわたしの手を取り、チェックインをしたのだ。
 
 その愛の衝動に昂ぶっている彼は、ホテルの部屋に入ってドアを閉めるなり、わたしを後ろから抱き締め、うなじに唇を這わせてきたのである。

「あ、あぁぁ、んん…」
 わたしははそんな彼のうなじの口撃に、全身に鳥肌を立たせ、身悶えし、喘ぎを漏らてしまう。
 なぜか彼は昨夜からわたしの後ろ、うなじ、背中、肩と、後ろを攻めてくるのだ、そしてその愛撫に感じてしまうのである。

「はぁぁ、あなたぁ…」
 立ったまま後ろから抱かれ、うなじと耳周りを彼の唇に攻められ、全身で身悶えをするほどに感じてしまい、立っているのが辛くなってきていた。
 
 そんなわたしの鼻は、いつも、わたしの心を魅了してくる彼の体臭と、先ほどの山下公園で浴びた海風の独特な潮が混じった匂いを弱冠感じていたのである。

 彼に後ろから抱き締められ、乳房を手で揉んできた。
 そしてワンピースの後ろのボタンを一つずつ外してきたのだ。

「はぁぁ、あなたぁ…」
 わたしは彼にカラダを預けたまま、うなじから耳周りの愛撫の快感に身を任せ、喘いでしまう。
 するとボタンが外れ、スルッとワンピースが脱げ、足元に落ちた。

 そしてわたしは、濃紺のキャミソールと、濃紺のパンティ、そして薄い透明のナチュラルカラーのガーターレスストッキングだけの姿になったのだ。
 彼は、このわたしの姿を、いやらしい欲情した目で見つめてきたのである。

 わたしはそのいやらしい欲情した目にドキドキと昂ぶりを感じてしまい、そして子宮がズキズキと疼きを始めてきたのだ。

 ああ、疼く…

 この時、なぜかわたしの心の中で、いつもと違う、サディスティックな衝動が突然に、激しく湧き起こり、そして弾けたのである。
 それは恐らく、抱かれたくても出来ない、こんな歯痒い想いが、急激にわたしの心の中に湧き起こったせいなのかもしれなかった。

 そう、わたしは急に生理になってしまったのである…




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