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シャイニーストッキング

第16章 もつれるストッキング5  美冴

 106 ぐちゃぐちゃに…(13)

「じゃぁさぁ、わたしがいちばんいいのよねぇ……」
「あぁ、は、はい」
 美冴は自らのストッキングで私の怒張を包み込み、激しくシゴきながらそう言ってきた。

 そして私は…
『ぐちゃぐちゃに壊してあげるわ』
 そんな彼女の言葉通りの、手、脚、ストッキング、言葉責め等によって…
 オトコとしての、いや、常務取締役としての尊厳さえも狂わされ、美冴の言いなりに堕としめされつつあったのだ。
 

 だが、なぜか、こうして私を責め続けていたのに、急に美冴に変化が見えはじめ……

「わたしが…いちばん…なの…よ…ね…」

「…………」

「じ、じゃぁ、わたしが、わたしのことが…」
 そう言いながら、急にシゴきを速め…
「…うあ、くぁぁ……」
 私は、その快感に悶絶し、限界ギリギリに必死に耐え、全身を震わせる。
 
 そして、見つめていた目を反らし…

「わたしのことが、いちばん好きなのよねっ」
 そう叫び…
 今度は速く、激しく、シゴいていた手指をいきなり離し…

「わたしが、いちばん……なのよねっ……」
 心の奥底から振り絞るかのように小さな声を震わせ、呟いた…
 まるでそれは、美冴の心の慟哭の叫び。

「あ…っ……」
 
 その言葉…
 反らす揺らぐ目…
 握っていた手指の解放…
 慟哭といえる小さく震える叫び… 

 それらから…

 美冴が内心、ゆかりや律子に対して狂おしいほどに抱き、隠しているのであろう、強く、激しい『嫉妬心』という欺瞞の想いの悲鳴が聞こえ…
 いや…
 まるで、私の心に、泣き、叫んでいるかのように響いてきたのである。

 そして、それを感じ取った途端、一気に、強い『罪悪感』という感情のウネリが襲ってきて…
 胸が、心が、痛い程に、苦しくなってきたのである。

 わ、私は…
 いや、お、オレは…
 こうまで美冴のことを苦しめ、狂わせ、追い詰めていたのか…………
 
 そう、私の心を飲み込んできたその苦しみは、ゆかりや律子に対してではなく…

 美冴へに対しての『禁忌の余熱』

 それは…
 心の奥で、秘かに尾を引いている想いの残滓。

 この禁忌の想いは… 
 美冴への、隠し、抱いていた、愛、という…
 ずっと心の奥深くに鍵を閉め、隠していた想いの余熱。

 それは…

 決して口に出してはいけない言葉…


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